長らくお待たせしました
2019年10月9日
こんにちは
一夏、投稿無しに過ごしていました。すみません。
ワールドカップもひと段落、日本のスコットランド戦勝利待ちか、台風の上陸待ちか、ですね。
幾人かの方から、ワールドカップでの判定についてご質問をいただいていましたが、そろそろブログ再開と思っていた時に、とても難しく知りたい方もおられる話題なので、南アフリカ対イタリアのアンコンテストスクラムについて書こうと思います。
経過は、
前半 1分59秒 イタリアの1番が負傷交代で18番に
前半18分19秒 イタリア18番がHIA(ヘッド・インジュアリー・アセスメント)で退出、替わりに17番が入る。ここから10分間はコンテストスクラムを組む事ができないため(タイトヘッドプロップがいないため)、スクラムになればアンコンテストスクラムになるが、15人対15人で試合を継続する事を、レフリーのウェイン・バーンズが説明。
前半20分39秒 イタリアボールのアンコンテストスクラム
イタリア18番はHIAをパスしなかったため、試合に戻れず、17番は正式の負傷交代となる。15人対15人でアンコンテストスクラムで継続。
後半42分33秒 TMOで危険なプレーを確認、イタリア1番が南アフリカのボールキャリアーの脚を持ち上げたリフトタックルによりレッドカード(退場)となる。ここから15人対14人で試合を継続。
後半56分09秒 レッドカード後初めてのスクラムとなったので、ピッチ内のフロントローを3名にするために、ベンチにいる16番が出てくる。16番を入れるためにイタリア13番はピッチから去る。15人対14人で試合を再開、ただしスクラムは8人対8人で組む。
となっていました。競技規則の適用としては、
HIAでフロントローが退場し、アンコンテストスクラムになった場合は、アンコンテストスクラムの原因を作ったこととはされないので、替わりのプレーヤーを入れ、15人で試合を再開できます。ただし、フロントローのプレーヤーがベンチにいれば、その中からピッチに入れる(戻す、一度戦術的入れ替えで出たプレーヤーでも構いません)ことになります。
HIAにパスせず、戻ってこれなくなって負傷交代となっても、HIAの場合には責任が発生しません。従ってそのまま15人で試合を継続できます。
フロントローがレッドカード・退場になり、いなくなった場合には、14人で試合を再開します。次のスクラム時に、ピッチ内のフロントローを3名にできるなら(ベンチに負傷していないフロントローがいれば)、ピッチに入れ(戻し)、替わりに1名退出させます。14人で再開させるためです。
いかがですか?
難しいですが、試合での対処・対応は正しかったということです。
コメントを残す