2019年6月
2019年6月30日
おはようございます
ロンドンから戻りました。
一昨日、昨日と先日日本協会のHPで発表された、「Law Review Group」の第1回目のミーティングに出席してきました。
今回のELVは、
1)50;22と呼ばれる、自陣の22mからHLからキックしたボールが、バウンドしてからタッチに出た場合は、マイボールラインアウトで再開できる、というものです。自陣での不要なコンタクトを避けるとともに、ディフェンスラインの人数を減らしてよりラインブレイクの可能性を増やそうとするものです、全会一致で採用されました。
2)交替要員の数を、フロントロー3名、その他のプレーヤー3名とし、3名のみ戦術的入れ替えを可能にする、というもの。後半の疲れたプレーヤーとフレッシュなプレーヤーのコンタクトによる負傷を予防するためです。エビデンスが不足しているため、継続して負傷数の追跡を行うのみとなりました。
3)ラックでのオフフィートプレーヤーの撤退、というもの。タックル場面でのボールを保持していない側のターンオーバーチャンスを増やすことで、よりコンテストのあるブレイクダウンを創出するとともに、ディフェンスラインの人数を減らす狙いがあります。
4)ラックでのオフサイドラインの解消を、ファーストレシーバーがキャッチされるまで解消しない、というものです。全会一致で不採用。運用が難しすぎますし、効果が疑問視されました。
5)タックルを腰の高さまでとする、というもの。すでにフランスでは採用されており、ジョージアでも採用する方向で進めています。
6)危険なプレーでYCになったプレーヤーの映像レヴューによるRCへの変更を可能にする、というものの。10分間に限りますが、レフリーのTMO判定時間を減らし、正しい判定でその後の試合人数を確定していくことにより、プレーヤーへの抑止を狙いとしたものです。投票は割れましたが、委員長の裁量で、採用することになりました。
上記はもちろん全世界で実施ではなく、トーナメントや国により採用し、経過を観察したのち、全世界的な実施になるようです。
日本で採用するかを、今後検討していきます。
2019年6月21日
こんにちは
いよいよ明日からトップリーグカップが開幕します。
今回リーグでは、今までトップリーグを吹いたことのないレフリーにもチャンスがあり、そのためのトレーニングキャンプを4月から毎月1回行ってきました。
先週末の土曜日、日曜日はその3回目のキャンプでした。千葉のアークス浦安パークで行いました。NTTコミュニケーションズシャイニングアークスのクラブハウスとグラウンドで、2面の天然芝グラウンドと全長80m以上のクラブハウスがあります。
1日目はあいにくの雨で、TMOの実技研修は屋内で行いました。
2日目は晴天で、奥野ストレングスコーチ(審判部門)にグラウンドでのトレーニングをお願いしました。午前中の走り込みの後、チームのレフリー担当やアナリスト、コーチやヘッドコーチも参加して、トップリーグカップのガイドラインをディスカッションしました。
日本協会のガイドラインは別に作成し、7月初めには配信できると思います。
キャンプに移動する前に、金曜日は高知で行われていた春季高校四国大会に行ってきました。愛媛国体の準備から繋がりができ、久しぶりに皆さんとお会いでき楽しかったです。
あいにくの雨の中でのビアガーデンでしたが、トンガ料理を堪能しました。
キャンプ後は、麗澤大学で行われていた、女子15人制日本代表の合宿に伺い、HCのレズリー・マッケンジーさんとミーティングをしてきました。麗澤大学は、元関西協会のトップレフリーだった松倉さんの学校で、懐かしいお話もできました。
今週は、熊谷、秩父宮に出没します。
2019年6月10日
こんばんは
先週の土曜日に、MANUKAでルールセミナーを行いました。
2月から毎月行っているので、もう5回目です。
MANUKAさんから、ひと月スキップは許されていないので(笑)、少し間がつまりました。
それでも、27名も参加いただけました。
今回はレベル「S」の「スクラム」。
スクラムの形成の話をした後、実際の試合でのスクラムでのレフリーの判断について解説しました。
今回は、ちょうどリコーブラックラムズ が近鉄ライナーズと花園で練習試合だったので、試合後のFWコーチ岡崎さんにゲスト解説をお願いしました。
90分のセミナーと食事の予定だったので、もう少し長く話を聞きたかった方が多かったみたいで反省です。
やっぱり120分、話をしないといけませんね。
次回も土曜日、7月13日です。
レベルは「T」、「TMO」です。
ワールドカップも、トップリーグも、スーパーラグビーも、TMOを採用しているので、理解しておかないと楽しくありませんよね。
実際に、レフリーとTMOのロールプレーもしてもらおうと考えていますので、お楽しみに。